海の上の隠れ家〜houseboat〜
サンフランシスコからゴールデンゲートを渡った北にサウサリートという、芸術家が多く住む港町がある。
昨日、友人とそこを観光していた時に、海に浮かぶカラフルな家々の写真のポストカードを雑貨屋で見つけた。
どうやら、houseboatというとこらしく、興味半分で、現地へ。
なんとも奇妙な場所だった。
家と呼べばいいのか、船と呼べばいいのか、奇抜でクリエイティブな建物が何百健と海に浮かび、人々が住んでいる!
散策していると、犬がいた。
30分くらい犬とじゃれていると、飼い主が現れた。
犬達がなつくのは珍しいということで、僕たちを彼女の家?船?に招きいれてくれた。
家?船?に入り、彼女が、ここに住むことになった経緯に耳を傾けていた。
20数年前に安い船を買い、海の上に住みはじめたらしい。
今はガーデンデザイナーをしているそうだ。
話をしていると、今日近くの船でクリスマスパーティーがあるから、おいでよ、と言ってくれた。
行くしかない。
ということで、僕たちはトナカイのイルミネーションが可愛らしいS.S Maggy号?宅?のクリスマスパーティーに招いてもらった。
入ると何故かウェイターが待機しており、見たこともない料理と美味しいシャンパンやワインを振舞っている。
翌日調べてみると、S.S Maggie号は1870年に作られた由緒正しい船であった。
僕らは、とんでもないパーティーに呼んでもらっていたことに、翌日になって気付いた。
The S.S. Maggie Video : Extreme Houseboats : Travel Channel
会う人会う人に、俺の船も見にこい!と言われ、その度にパーティーを抜けだし、個性溢れる、船?家?を見せてもらう。
皆、自分の住処に自信と誇りを持っていた。
その中で、一人ある学者と仲良くなった。
名をテッド・ネルソンという。
僕の敬愛する伊藤穣一さんとも繋がりがあるらしく、
紹介してくれたおっちゃんに、この人はめっちゃすごい人だから、あとでググれ!
言われたので、翌日ググってみた。
http、Hypertext Transfer Protocolのハイパーテキストの概念を作った人だった。
スゴい人だった。
お礼メールは送ったが、もっとガッツかなかったことと、その場でググらなかったことを死ぬ程後悔している。
明日野郎は馬鹿やろうですね、はい。
あと、スーパー少年もいた。
彼は9歳で、音に合わせて光る卵と、自動コマ回しマシーンとかを作っていて、
披露してくれた。
パーティーでは、彼と一番長い時間を過ごさせてもらった。
スゴく豊かで楽しい土曜日だった。
また、是非足を運ばせてもらいたいと同時に、
9歳の少年ですら、俺はこれやってるんだぜ!
と胸を張っていることに刺激をうけた。
僕は彼を、こっちで出会って一番尊敬した。
アキ